宿借帳

もう家なんか買わない

工業高校卒(1年留年)の私が丸の内で働ける理由


スポンサードリンク

私は工業高校を卒業しています。高校2年の時バイクで交通事故を起こしてしまい、出席日数が足らなくなり1年留年しました。偏差値の低い高校だったので、私のように留年する者も多いのですが、ほとんどが卒業できません。私は奇跡的に卒業することができました。理由は、母親から頑張って卒業したら、交通事故の慰謝料をすべてお前に渡すという交換条件を提示され、私はまんまと騙されて卒業しました。もちろん卒業後に慰謝料は手にできませんでした。

 

高校を卒業したのが平成3年で、バブルの後半でした。アホな高校でしたがそれなりに伝統もあり、1人あたり5社程度の求人があったと思います。私は運よく市役所の技術職に潜り込むことができました。配属先は地方公務員の末端のようなポジションでした。仕事は基本的に暇でしたが、趣味などにうつつをぬかすタイプでもなかったので、いろんな資格にチャレンジしていました。仕事上必要な資格から趣味系の資格まで10種類程度は取得しました。その中でも特に難関だったのが不動産鑑定士2次試験です。

 

当時(15年前位)の鑑定士試験は2次試験合格後2年間の実務経験を得て鑑定士補登録、1年間の実務修習を得て3次試験に合格し晴れて免許皆伝という結構険しい道のりでした。独立しない限りは鑑定士補でも鑑定評価書が書けたので、万年鑑定士補みたいな人が結構いました。せっかく合格できたので実務経験を積むために市役所を退職しました。まずは鑑定事務所を皮切りに、カタカナ系不動産会社、不動産のデータバンク、航空測量会社と渡り歩きました。

 

どの職場でも私のような学歴のものはいませんでしたし、最近は院卒も多いので、高卒と修士が同じ仕事をするというなんか申し訳ないような状況も経験しました。不動産という業務からか、学歴について特に不利だと感じたことはありませんし、院卒の人が特別優秀だとも感じませんでした。どちらかというと、日東駒専レベルの人達が活躍していたし、話も上手でした。

 

今は丸の内で企画系の部署に配属されています。システムの企画、開発、販売という一連の流れを経験できるポジションにいます。私は職人気質なので、同じような業務をコツコツやるのが得意です。コテコテの鑑定業務中心の方が向いていると思います。ただ、時の流れにあわせるというか、展開に素直にのっていたら今の部署に配属されたといった感じです。

 

今までの話とリンクしませんが、社会で活躍したいなら資格よりも学歴の方が重要だと思います。そもそも資格なんかに頼らなくても活躍している人の方が圧倒的に多いですし、資格に頼る時点で力がないといえるのかもしれません。また、資格を取得した側の心理として、資格に関連する業務から離れられなくなるという点もあります。柔軟な思考やアイデアで、新しいことにチャレンジするというマインドも低くなるような気がします。

 

ただ、高卒の私が丸の内で働けたのは、資格のおかげです。高いポジションではありませんが。学校が苦手とか、家の事情で高校や大学に進学できない人達にこそ私は資格をお勧めしたいです。学歴がないと本来立てなかったフィールドに立つことも可能だからです。入ってしまえば、あとは実力主義の世界ですから、逆に資格にとらわれずに自由に活躍すればいいのだと思います。